◆洗濯機の掃除に最適な洗剤を知りたい
◆洗濯機の中のカビや汚れをしっかり落としたい
◆塩素系、酸素系、アルカリ洗剤で何が違うのか知りたい
この記事では、洗濯機の洗濯槽のお掃除に適した洗剤をご紹介いたします。
特に、塩素系、酸素系、アルカリそれぞれの洗剤の特徴、洗浄力、除菌力、注意点なども踏まえてご説明いたします。

ちなみに、僕は普段は洗剤やら消毒液のメーカーに勤めているので、洗剤について結構詳しいです(一応、プロです)。
洗濯槽のお掃除がメイン




洗濯機で一番汚れるのは洗濯槽で、洗濯槽のお掃除が一番面倒!
洗濯槽の裏側に汚れが溜まったり、カビによって嫌な臭いを発したりします。




綺麗にするためには洗剤が必須であり、正しい知識がないと、最悪、洗濯槽がボロボロになります。
洗濯槽の他には、洗濯機周りのほこりや、洗剤入れ、柔軟剤入れに残った洗剤、柔軟剤がありますが、お掃除は簡単なので、ここでは割愛します。
掃除の頻度




理想は、2〜3ヶ月に1度のお掃除!
ただ、夏場はカビが繁殖しやすいので、もう少し短い期間でのお掃除がいいでしょう。
酸素系、塩素系、アルカリ洗剤の特徴まとめ




洗剤の種類 | 酸素系 | 塩素系 | アルカリ |
使用目的 | 汚れとカビをバランスよく落としたい | カビを優先して落としたい | - |
洗浄力(汚れ) | 〇 | △ | ×~△ |
除菌力(カビ) | 〇 | ◎ | △ |
洗剤の形状 | 粉末 | 液体 | 粉末 |
お湯/水 | お湯 | 水 | お湯/水 |
手間 | △ | ◎ | 〇 |
におい | なし | 塩素臭 | なし |
換気 | 不要 | 必要 | 不要 |
特記事項 | - | - | 洗濯機の機種によっては使用不可 |
汚れをすくい取ろう
漂白剤、洗剤の種類に限らず、洗濯槽に付着した汚れが浮き出てきたら、排水する前に取りましょう。
汚れが配管に詰まる可能性あるためです。
なお、ハンガーとストッキングで、簡易すくい網ができますので、汚れを取りましょう。
洗濯機を数分回す→網で汚れをとる→洗濯機を数分回る→網で汚れを取るを、繰り返しましょう。
酸素系漂白剤をまずは使うべし
酸素系漂白剤は、洗浄も除菌もバランス良くできるので、まずは酸素系漂白剤を使いましょう。
酸素系漂白剤は粉末で、40〜50℃のお湯で溶かしましょう(汚れが浮きやすくなる効果もあり)。
なので、洗濯槽の容量分のお湯が必要なので、お湯の準備が多少手間となります。
酸素系漂白剤をお湯に溶かすと泡立ちます。この泡によって汚れを落とします。
ただ、酸素系漂白剤は除菌もできますが、塩素系漂白剤に劣ります。
塩素系漂白剤は臭い取り優先
酸素系漂白剤でも臭いが取れなかった場合、または臭いをとにかく取りたい場合は塩素系漂白剤を使いましょう。
塩素系漂白剤もある程度の洗浄力はありますが、酸素系漂白剤には劣りますので、この点は把握しておきましょう。
塩素系漂白剤は液体なので、常温の水で問題ありません。
むしろ、お湯を使うと塩素臭が強くなるので、必ず水を使いましょう(水でも換気は必要ですが)。
洗濯槽用塩素系漂白剤には金属の腐食防止剤が含まれている




洗濯槽用塩素系漂白剤には、主成分は「次亜塩素酸ナトリウム」の他に、必ず金属の腐食防止剤が含まれています。




製品のラベルには書いていないものもありますが、必ず含まれています。
洗濯槽用以外の塩素系漂白剤には、この腐食防止剤が含まれておりません。
なので、洗濯槽用以外の塩素系漂白剤を洗濯槽に使うと、洗濯槽の金属(ステンレス)がボロボロになるので、必ず洗濯槽用塩素系漂白剤を使いましょう。
アルカリを優先して使う理由は特になし




ここでいうアルカリとは、重曹やセスキ(炭酸ソーダ)です。
アルカリ洗浄剤を優先して使う理由は、特にありません。
前述しましたが、洗浄力を優先したいなら酸素系漂白剤、除菌力を優先したいなら塩素系漂白剤の方が優れています。
仮に、アルカリの方が価格でお得でも、洗浄力、除菌力に劣る分、お掃除する頻度が高くなり面倒です。
カビの繁殖防止方法








カビは日頃から気を付けることである程度防げます。
・洗濯機を使っていないときは蓋を開ける
・洗濯物は洗濯前に洗濯槽に入れる
カビは、水分(湿気)あると発生しやすくなるので、使っていないときは洗濯機をなるべく乾燥させましょう。
まとめ
以上、洗濯機のお掃除に適した洗剤の説明でした。
基本的には酸素系漂白剤を使いましょう。
臭いを優先して取り除きたいときは、塩素系漂白剤を使いましょう。
また、それぞれの漂白剤の特徴を把握した上で使用しましょう。
この記事が参考になれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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