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食器用洗剤の洗浄力、手荒れ、除菌について洗剤メーカー社員が解説!

当記事はPRを含みます。

当記事はこんな人におすすめ
  • おすすめの食器用洗剤を知りたい
  • 洗浄力のある食器用洗剤を知りたい
  • 手荒れが気になる

食器用洗剤はいろいろな性能があり、人によって好みが分かれます。

洗剤の種類

・洗浄力のある洗剤

・手荒れしにくい洗剤

・すすぎやすい洗剤

・水切れのいい洗剤

・安い洗剤

この記事では、食器を洗う「食器用洗剤」の洗浄力、手荒れ、除菌について、詳しく解説いたします。

他のブログでは、食器用洗剤をランキングにして紹介していますが、この記事ではランキングなどを作りません(一例で紹介することはあります)。

その代わり、この記事を参考にすれば、世の中の洗剤を見分けられるようになり、ご自身で自分に合った洗剤を選べるようになると思います。

目次

食器用洗剤の成分について

まずは食器用洗剤に配合されている成分について、簡単にですが解説いたします。

食器用洗剤の成分
  • 界面活性剤:洗浄効果
  • 安定化剤:洗剤の分離などを防止
  • キレート剤(金属イオン封鎖剤):洗剤の変色などを防止、洗浄力も少々
  • 酵素:洗浄効果
  • 除菌剤:除菌効果

購入するときに注意するべき点は、界面活性剤、酵素、除菌剤です。

後述しますが、洗浄力には液性(酸性、中性、アルカリ性)も関係します。

安定化剤、キレート剤は大抵の洗剤に含まれております。

仮に含まれていなかったら、洗剤が分離したり、変色したりして大事(苦情もの)になります。。

除菌剤、酵素は、成分表示欄に記載があるかないかで区別できます。

界面活性剤は、洗浄力、泡立ち、手荒れなど、複数の項目に影響を及ぼしますので、ここの見分けがとても重要です。

成分別ではなく、性能別にみていきましょう(その方がわかりやすいので)。

洗浄力について

洗剤の洗浄力は、界面活性剤、液性、酵素、(液性)によって変わります。

1つずつ見ていきましょう。

界面活性剤について

界面活性剤は、汚れを除去する成分です。

界面活性剤=石鹸とお考え下さい。

界面活性剤といっても多くの種類があり、次の点によって洗浄力が変わります。

洗浄力を上げるためには・・・

・界面活性剤の量:多いほど洗浄力が高い

・界面活性剤の種類:天然系の界面活性剤よりも合成系の界面活性剤の方が洗浄力は高い

・界面活性剤の組み合わせ:各メーカーに知見があるが、詳細は不明。

界面活性剤の種類によっては、大量の天然系界面活性剤より、少量の合成系界面活性剤の方が洗浄力が高い場合もあります。

洗剤メーカーの各会社で組み合わせの知見を持っていますが、ほとんど場合が経験則になります。

2種類程度であればメカニズムの解明もできますが、実際は2種類以上の界面活性剤が含まれています。

なお、界面活性剤は、洗浄力のみならず、泡立ち、すすぎやすさ、手荒れなどのも考慮して、界面活性剤の組み合わせが設計されています。

ちなみに、、

会社で他社品比較をする場合、試験の前に界面活性剤の量を比較して、洗浄力の大まかな目安をつけます。

液性について

液性は、アルカリ性、中性、酸性に分かれます。

食器用洗剤の液性と性質

・弱アルカリ性:洗浄力が高くなるが、手荒れのリスクも高くなる

・中性:洗浄力、手荒れのリスクは中程度

・弱酸性:洗浄力が低くなるが、手荒れのリスクも低くなる

洗浄力を優先するなら弱アルカリ性洗剤、手荒れ防止を優先するなら中性洗剤がおすすめです。

個人的には、弱酸性は洗浄力が低く、使い勝手が悪く感じます。

酵素について

酵素は、タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)やデンプン分解酵素(アミラーゼ)が配合されていることが多いです。

これらは、カレーやご飯のこびりついた汚れを簡単に落とせます。

酵素は配合量としては少量ですが、原料費が高いので、洗剤の価格も高くなる傾向です。

泡立ちについて

泡立ちは使用感に関係します。

「洗剤に泡立ちが欲しい」場合、界面活性剤「アルキルアミンオキシド」を含む洗剤がいいです。

なお、実際に洗剤を設計するとき、泡立ちを加えたい場合にはアルキルアミンオキシドを加えます(専門書にも書いてありますので)。

手荒れについて

食器用洗剤を使って、手荒れを起こした人は多いと思います。

手荒れは、基本的には洗浄力とトレードオフの関係になります。

汚れを落とすのと同時に、手指の油分も落ちてしまうことで手荒れが起きてしまいます。

なので、手荒れも界面活性剤と液性が関係します。

次の2つの界面活性剤は洗浄力が高い分、手荒れも起こしやすいです。

・直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
・アルキル硫酸エステルナトリウム(ラウリル硫酸ナトリウム)

これらの界面活性剤は合成系で価格も安いため、安くて洗浄力のある洗剤に含まれていることが多いです。

手荒れを防ぎたいと思ったら、これらの界面活性剤を含む洗剤は避けるべきです。

手荒れを極力防ぎたいなら、天然系界面活性剤が良いですが、洗浄力が低くなります。

洗浄力もあって手荒れを抑えたいなら、上記の合成系界面活性剤以外の合成系界面活性剤がいいです。

液性については、先ほど記載した通りです。

なお、手荒れしにくい洗剤であっても、手荒れする人は手荒れしてしまいます。

これは体質によるもので仕方ないので、ゴム手袋などで対策しましょう。

除菌について

食器用洗剤による除菌は、「スポンジの除菌」を指します。

洗ったお皿を除菌するわけではありません。

さらに、食器用洗剤による「除菌」は、18時間で、スポンジの菌数を1/100にすることです。

スポンジには数万~数億個の菌がいるので、除菌後には数百~数百万の菌がいることになります。

>>>除菌ついて、詳しくはこちらをご覧ください(参考)。

18時間除菌なので、例えば夕方6時に除菌を開始して、翌日のお昼の12時に除菌が完了することになります。

なお、上記の18時間の間に朝ごはんをはさみますが、朝ごはんの洗い物では、除菌中のスポンジは使えません。

個人的には、除菌効果のある食器用洗剤で除菌することは、全くありません。

結局どんな洗剤がいいの?

優先したい性能によって、おすすめの洗剤も変わってきます。

①洗浄力重視

除菌ジョイコンパクト

  • 液性:弱アルカリ性
  • 界面活性剤の量:33%
  • 界面活性剤の種類:合成系

②手荒れ防止重視

ウタマロ キッチン

  • 液性:中性
  • 界面活性剤の量:14%
  • 界面活性剤の種類:合成系(マイルド)
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③洗浄力・手荒れ防止のバランス重視

キュキュット

  1. 液性:中性
  2. 界面活性剤の量:37%
  3. 界面活性剤の種類:合成系

※花王は、界面活性剤の量を年々減らしているので、この数値より低いかもしれません。

(補足)汚れ落ちを良くする方法、対策

洗剤で汚れを落とすのが基本ですが、工夫すれば、洗剤の性能が多少劣っていても十分に汚れを落とせますし、手荒れも防げます。

汚れ落ちを良くする工夫
  • 水洗いをする
  • お湯を使う
  • ゴム手袋を着用して、強力な洗剤を使う

①水洗いをする

使い終わった食器をテーブルに置きっぱなし、シンクに置きっぱなしということはありませんか。

このような状態だと、汚れが乾燥して固まって、落としにくくなります。

特に、カレーやご飯のお皿は、汚れが乾燥するととても洗いにくくなります。

なので、使い終わった食器は、シンクで水をかけて軽く汚れを落としたり、水を満たしたりしておくと、その後の洗浄が相当楽になります。

②お湯を使う

主に冬場だと思いますが、お湯を使うと汚れを落としやすくなります。

ただし、汚れが落ちやすい分、手荒れも起こしやすいので注意が必要です。

③ゴム手袋を使う

これまで繰り返し記載しておりますが、洗浄力が高いほど、手指の油分も落ちてしまい、手荒れが起きやすくなります。

洗浄力の良い洗剤を使いたいけど手荒れをしたくない場合は、ゴム手袋などを着用するといいでしょう。

ただし、当然ながら素手のときと比べると作業性は悪くなります。

まとめ

以上、食器用洗剤の洗浄力、手荒れ、除菌についてでした。

洗剤の成分や成分の意味、液性などを理解することで、自分に合った洗剤を選べます。

とても簡単な説明になりましたが、参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございした。

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