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- 今、博士課程だけど、他の人の就職活動を参考にしたい
- 博士課程を考えているけど、就職できるか心配
- 博士課程の学生におすすめな就活サイトを知りたい
既にご存知かもしれませんが、博士課程の学生が民間企業に就職する場合、修士課程の学生に比べて、募集枠が(一気に)少なくなります。
また、論文を書くために研究活動も忙しく、就職活動と両立するのは難しいかと思います。
僕も、就活と研究の両立に苦労しました。
ただし、これから就活を迎える学生は、事前にいろいろな情報を知っていることで、研究と就活を上手く両立でき、自分の希望の企業に入社できるかもしれません。
そこで、この記事では、僕や僕の所属していた研究室のメンバーが博士課程のときに経験した就活方法をご紹介いたします。
この記事が、研究と就活の両立、そして希望の企業に就職できる参考になればと思います。
また、一部の内容は、学部生や修士の学生にも役立つと思います。
(参考)僕の就活情報
まず、就活方法を説明する当人(僕)の情報を紹介いたします。
僕はこんな感じでした。
・中堅国公立大学院の化学系学部
・3年で博士号を取得
・面接が超苦手
・約40社受けて1社で内定
・中小の化学メーカーの研究開発職で採用
受けた業種の内訳(博士課程のとき)
化学メーカー:29
製薬メーカー:2
精密機器メーカー:2
自動車メーカー:3
鉄道:1
出版:1
IT:1
ざっとこんな感じです。
修士課程のときは大手の化学メーカーばかり受けていましたが、博士課程のときは大手から中小まで、業種も幅広く受けました。
以降は、具体的な就活方法についての紹介です。
博士課程の学生の就活方法は3つ
結論は、主に以下の3つの就活方法(選考ルート)があります。
①企業の人と直接繋がりがあり、個別での選考
②博士後期課程のみの選考
③学部生や修士課程の学生と同じルートでの選考
ちなみに、僕は③のルートで、同じ研究室のメンバーの中には①、②のルートで内定を貰った人もいました。
①か②方法であれば内定をすぐに貰えるので、研究活動にほぼ支障はありません。
また、③でも面接が上手い人は、同じく研究活動にほとんど支障はありません。
なお、メーカーの研究開発職に限定した場合、修士課程はポテンシャル採用で、博士課程は能力採用なので、博士課程の学生は自分のできることを明確にしておきましょう。
企業の人と直接繋がりがあり、個別での選考
メリット:就活を短期間で終えられる、内定が出やすい
デメリット:1社しかみられない、断れない
博士課程の学生だと、学会発表や共同研究で、企業の方々と関わってきたと思います。
企業と接点を持っていて、企業の求める専門性とマッチングした場合、企業側から勧誘(スカウト)を受けることがあります。
こういった場合、超特別ルートの選考が行われ(面接回数も少ない)、内定が出やすいです。
就活を短期間で終えられるため、研究活動にほぼ支障はありません。
また、その企業1社しかみられず、自分に本当に合った企業なのか判断しにくいですし、内定を貰ってからは断れません。
断った場合、今後、その学生の所属する研究室、または大学からの採用を敬遠したり、共同研究を行っていたら関係性が崩れるかもしれません。
教授の顔に泥を塗ることにもなります 。
企業からスカウトがあったら、その企業が自分に合っているか、しっかりと調べましょう。
博士後期課程のみの選考
メリット:就活を比較的短期間で終えられる
デメリット:募集時期が不透明で予測しづらい、多くの企業をみられない
企業からのスカウトではありませんが、学部生、修士学生とは別に、博士課程の学生のみの選考があります。
これは、通常の選考よりも早めに行われます。
博士課程の学生のみの選考を行っている企業は少数なので、就活を比較的短期間で終えられます。
あくまで一例ですが、「とある製薬メーカー」は、2023年卒の博士課程の選考を2021年の8月に1次募集、10月に2次募集を始めています(2次募集は実施しない可能性あり)。
早すぎる・・・
なお、内定が出た時点で就活は終了であり、他の企業と選ぶといったことも、ほぼできないとみていいでしょう。
学部生や修士課程の学生と同じルートでの選考
メリット:多くの企業をみられる
デメリット:就活が長くなる、博士課程の学生を募集しているか判別しにくい
最後は、学部生や修士課程の学生と同じルートでの選考です。
いわゆる通常の「就活」ですので、自分に合った企業を見つけられる可能性が高いです。
また、前述の特別ルートで、既に博士課程の学生を採用済みで追加採用の予定はなかったり(企業にとって、とても魅力的な学生なら採用の可能性あり)、そもそも博士課程の学生を募集していない企業もあります。
博士課程の学生を募集している企業の探し方
先ほども記載しましたが、そもそも博士課程の学生を募集していない企業もあります。
一方、募集要項には「博士課程修了見込みの方」についても記載がなくても、採用されることもあります。
企業によってバラバラで、全くわかりません。。
そこで、あくまで僕が考える探し方をご紹介いたします。
・就活サイト(就活エージェント)を使う(詳しくは後述)
・「新卒 博士課程 採用」で検索
・ 大学や研究室のOBOG経由で、会社の人事に問い合わせる
就活エージェントを使えば、博士課程の学生を採用しているかわかります。
企業を探す手間も省けるので、就活エージェントの活用は本当におすすめ!
あとは、ネットで検索すれば、募集要項に「博士課程」を記載している大体の企業を探せます。
記載があるので、少なくとも採用の意思は確認できます。
就活エージェントを経由して聞いたり、ネットで調べても出てこない企業で、出身大学や出身研究室のOBOGが就職した企業であれば、そのOBOG経由で人事に聞いてみましょう。
これらのことをしても情報が得られず、でも希望する企業があれば、ダメ元でエントリーしましょう。
博士課程の学生におすすめの就活サイト(僕も使っていたサイトを紹介)
僕は、企業探し、企業の内情把握(社員の口コミ)、選考状況の把握の3パターンでサイトを使い分けていました。
企業探し(就活サイト)
リクナビやマイナビなどの、いわゆる就活サイトです。
リクナビ、マイナビ
この2つは、とりあえず登録しておくべきサイトです。
企業によっては、リクナビ、マイナビ上で選考のやり取りをするので、登録必須のサイトです。
Offerbox
逆求人型サイトといわれる就活サイトで、学生の情報を参考に、企業が学生にアプローチをします。
とはいえ、必ずしも採用されるわけではなく、書類選考が免除される程度です。
とは言いつつ、僕は、Offerbox経由で1社だけ選考を受けましたが、基本的には放置でした。
この1社は落ちました。。
今では、理系に特化した逆求人型サイト「LabBase」もあり、こちらもおすすめです。
アカリク
大学院生に特化した就活サイトです。
博士課程の学生の就活ノウハウがあると思い、利用していました。
アカリクは情報収集だけでも役立つので、おすすめです。
Ullet(ユーレット)
ランキング形式で上場企業を調べられるサイトです。
こちらのサイトからはエントリー等はできず、ただ企業を知ることだけのために利用していました。
数年単位で、会社の売上や財務状況がわかります(あと年収も)。
企業探しでは、このサイトを一番使っていました。
年収ガイド
ランキング形式で企業の年収を調べられるサイトです。
僕自身、年収の部分にもこだわって企業探しをしていたので、このサイトは役立ちました。
先ほどのUlletと併せて、このサイトもよく使っていました。
企業の内情把握(サイトの口コミ)
よって、社内の内情、実情は全くわかりません。
入社してから「こんなはずではなかった・・」ということを防ぐためにも、社員の口コミを知ることはとても重要です。
できるだけ多くの情報を元に、自分が納得できる企業に進みましょう。
僕が当時見ていたサイトは、以下の2つです。
選考状況の把握
当時の僕は、以下のサイトを使っていました。
選考で落ちた場合、企業から連絡がないこともあり、このサイトで自分が落ちたことを知るときもありました。
博士課程での就活は孤独だったので、他の就活生の状況を知るためにも使っていました。
研究活動と就職活動の両立、博士号取得の見込みについて
ただ、共通していえることは、博士号を取得できる見込みがなければ、就活を始めることも難しいと思います。
よって、まずは博士号を取得できる見込みができるくらい、研究を進めることがいいでしょう。
とはいっても、研究はそんなに上手く進むものではありません。
なら、どうしたらいいんだよ、と叩かれそう・・
博士号については、大学を離れても3年以内に博士論文が認められれば、取得できます。
企業によっては、「働きながらでも、3年以内に博士号を取得できるなら構わない」というところもあると思います。
これは、就活時の面接や就活エージェントを通して確認できるでしょう(就活エージェントを通す方がいいでしょう)。
博士号取得を目指すのは当然ですが、保険を作っておくことも重要です。
博士号取得について、「アカリク就職エージェント」を通じて、企業側に確認することもできそうです。
最後に
以上、博士課程の学生の就活方法についての徹底解説でした。
ただ、就活サイトの使い方、考え方は同じだと思うので、参考になればと思います。
研究と就活の両立はとても辛いかと思いますが、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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