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大学院の修士課程と博士課程の違いについて~在籍年数、修了条件、就職など~

当記事はこんな人におすすめ
  • 大学院に進学しようか悩んでいる
  • 大学院の修士課程と博士課程の違いを知りたい
  • 博士課程を考えているけど、卒業できるか不安だし、就職できるか不安

これまで僕のブログを見てくれている人からすると、記事のテイストがだいぶ違いますがご了承ください。

突然ですが、大学院って何をするところかご存知でしょうか。

一方で、知っている方、大学院を考えている方は、その後の進路について心配しているのではないでしょうか。

この記事では、僕の実体験を元に、大学院、そして大学院の修士課程と博士課程の違い、その後の進路などについて、ご紹介いたします。

ちなみに、僕はこんな人です。

・中堅国立大学の工学部出身

・博士課程に進学し、3年で博士号を取得

・新卒で、中小の化学メーカーの研究開発職として入社

僕自身が工学部出身なので、理系寄りの内容になります。

目次

大学院は何をするところ?

大学院は、学問の研究をするところです。

とは言っても、何をするのかよくわからないと思います

具体的には、大学の4年間で学んだことを活かして、世の中でまだわかっていないことを明らかにしていきます。

厳密にいうと、理系の学生(医学系、薬学系を除く)は、学部の4年生から研究室に所属しますので、大学院に進学しなくても1年間は研究することになります。

僕の場合は、化学系の学部に在籍していたので、大学の3年間で化学の基礎知識を学び、それらの知識を活かして、大学院で研究をしていました。

世の中でまだわかっていないことを明らかにするので、大学院ではひたすら実験を繰り返します。

その他にも、授業を受けたり、後輩を指導したり、学外で研究発表をしたり(いわゆる学会発表)、研究成果をまとめた論文を投稿したり、就職活動など、実験以外にもやることは多いです。

なお、教授がご自身の研究室を運営しているので、大学院生はその研究室に所属し、教授の下について研究することになります。

文系の場合は「ゼミ」です。

修士課程と博士課程

大学院の前半の2年間を修士課程、後半の3年間を博士課程といいます。

大学によっては、修士課程を博士前期課程、博士課程を博士後期課程といったりします。

修士課程を修了すると「修士号(マスター)」を取得でき、博士課程を修了すると「博士号(ドクター)」を取得できます。

修士号と博士号に対する個人的なイメージは、次のとおりです(本当に超個人的なイメージです)。

修士号:研究についてしっかりと学んだ証

博士号:研究でしっかりと実績を残した証

課程博士と論文博士の違いについて

博士課程には、課程博士と論文博士という2つの博士課程があります。

課程博士は、常時大学の研究室に在籍して、研究室で研究を行い、博士号取得を目指している学生です。

論文博士は、会社に属しながら研究成果をまとめて、博士号取得を目指す学生(社会人)です。

論文博士は、いわゆる社会人博士です。

なお、課程博士でも論文博士でも、博士号取得の条件は同じ(はず)です。

修士課程と博士課程の修了条件と在籍年数は?

修士課程は2年間で、以下のことを実施すると「修士号」を取得できます。

・授業の単位取得

・教授によって修士論文が受理される

修士論文は、いわば卒業論文の発展版で、大学院での研究成果をまとめたものです。

浪人、留年、休学などがなく、ストレートで進学した場合、修士号取得時は24歳です。

大学によるかと思いますが、研究成果によっては2年以下で修士号を取得できる場合もあるようです(ほぼ事例は聞きませんが)。

博士課程は主に3年間で、以下のことを実施すると「博士号」を取得できます。

・授業の単位取得

・査読付き論文を投稿し受理される(筆頭著者の論文が1~3報)

・教授たちによって博士論文が受理される

博士論文は、先ほどの修士論文の発展版で、同じく大学院での研究成果をまとめたものです。

3年で取得できた場合、博士号取得時は27です。

博士課程の場合、上記の3つの条件を満たせば3年以下でも博士号を取得できますし、条件を満たせなければ、満たすまで在籍することになります(最大6年)。

なお、6年在籍しても博士号を取得できなければ、「単位取得満期退学」となり、博士号は所得できないが、大学から離れなければならなくなります

大学を離れてからも、3年以内に博士論文を書ければ(必要な数の査読付き論文を書ければ)博士号を貰えます。

修士論文と博士論文の難易度は?

修士論文と博士論文の難易度は次のとおりです。

修士論文:真面目に実験をしていれば、誰でも書ける

博士論文:筆頭著者の査読付き論文1~3報を元に博士論文を書くことになるが、査読付き論文が激ムズ

査読付き論文とは、ざっくりいうと「その研究は妥当で、新規性と進捗性が認められるね」と審査を受けた論文のことです。

一般的に、修士の学生で査読付き論文を1報書いていれば、とても優秀です。

大半の修士の学生は、査読付き論文を書かずに修士号を取得します。

博士課程の学生は、この査読付き論文1~3報を書くために日々研究に取り組んでいて、学部から同じ研究テーマであれば6年間費やすことになります。

修士課程からの研究テーマなら5年間、博士課程からの研究テーマなら3年間。

ちなみに、論文ってこんな感じです。

>>>サンプルの論文

これを3報書き上げるのが激ムズ・・

ちなみに、僕の在籍していた大学院の博士号取得の要件は、査読付き論文3報持ち(受理)でした(筆頭著者での3報ではありません)。

僕は、筆頭著者の論文は2報と、副著者の論文1報の合計3報で博士論文をまとめ、博士号を取得しました。

副著者は、論文に連名で名前が載っている人のことです。研究をサポートすることで、副著者になれます(ぶっちゃけは、教授のさじ加減で決まる)。

就職先、就職状況は?

大学院を修了する人の多くは、メーカーで製品を作る「研究開発職」に進みます(理系の場合)。

そもそも、メーカーの研究開発職の募集要項に、「院卒」と記載されていることが多く、院卒が必須となります。

修士卒の大半は、メーカーの研究開発職に進みます。

修士卒であれば、僕のいた中堅国公立大学でも大手のメーカーにも就職でき、就職で困ることはほぼありません。

博士卒の人は、メーカーの研究開発職に進んだり、大学で研究を続けたり(いわゆるポスドク)、国立の研究機関に進みます。

博士卒の場合、修士卒に比べて、メーカーの研究開発職の募集枠が一気に少なくなります。

一方、大学に残ったり、国立の研究機関に進んで研究を続ける人は、博士号がほぼ必須になります。

ですが、実際問題、博士卒は、卒業年数にもよりますが、メーカーに就職できない人が出てきたり、研究を続けても数年で勤務先が変わる不安定な状況が続きます。

最終的には、アルバイトをしている人も中にはいます。

これは社会問題になるほどで、かなり深刻化しています。

文部科学省の調査によると、2018年の博士課程修了者の就職率は67.7%でした。なお、2017年は67.7%、2016年は67.4%でした。

参考:博士後期課程修了者の進路の確保とキャリアパスの多様化

大学院にはどういった人が進学するの?

修士課程の場合、大半の人が、メーカーの研究開発職を目指して進学します。

中には、途中で目標や考え方が変わって、メーカー以外に就職する人もいます。

修士課程へ進学は、大学4年間を終えて、そのまま進学する人がほとんどです。

僕の学部では、8割りの学生が修士課程に進学していました。

※分野によって進学率は変わります。

一方、博士課程の場合、大学や国立の研究機関で研究したい、メーカーでも研究開発職を続けたい、自分の研究をもう少し突き詰めたい、といった人が進学します。

修士課程を終えてそのまま進学する人もいれば、会社に属しながら博士課程に進学する人もいます(先ほどご説明した論文博士)。

さらには、修士課程を終えて、一度会社に就職したけれど、会社を辞めて博士課程に進学する人もいます。

博士課程は年齢と学年がバラバラになることが多々あります。

最後に

以上、大学院の修士課程と博士課程の違いについてでした(非常に大雑把)。

修士課程と博士課程の大まかな違いは以下のとおりです。

・研究に対する実績

・修了のための難易度

・修了時の年齢

・就職先 (窓口の広さも)

研究を長く続けたい人は、博士号取得がほぼ必須となります。

ただし、いろいろな問題から博士課程に進むのはリスクのあることなので、しっかりと考えてから進学しましょう。

この記事が参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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